頭痛は薬だけでは治らない!?

肩こり
The sick woman had a headache and the hands touched her head on the bed.

てんぱくばし整体院の院長くまモンです!

頭痛シリーズの第二弾として、今回は頭痛とお薬の関係性という内容でまとめてみました。

このブログを見ているあなたは頭痛になった時、薬は飲みますか?それはどんな薬ですか?使いどころは間違っていませんか?

以外にも正しい薬の使い方を分からずに、知らないうちに逆効果のことをしてしまっている方は少なくありません。

今後はそんなことが無いように「頭痛と薬の関係性」を今一度知っておいてみてください!

まずは頭痛についてですが、日本頭痛学会によると頭痛で悩まれている方の割合は、国民の4人に1人といわれています。かなり多くの方が頭痛に関する悩みを持たれていますよね。その時に薬というと頭痛を抑えるための「鎮痛剤」が使用される場合が多いです。頭痛が起こるとまずは市販薬を飲まれる方も多いはず。なんといっても市販の頭痛薬のメリットは、ドラッグストアで手軽に購入できるため、急な頭痛でも助かることです。しかし、市販の頭痛薬のを飲んでいても、頭痛が改善されない場合もあります。

頭痛薬には様々な種類がありますが、次に「頭痛薬の種類」や「市販薬とは異なる成分の薬」を解説していきます。

 

〜頭痛薬の種類〜

・非ピリン系鎮痛剤

非ピリン系鎮痛剤には、CMでもよく見る「イブクイック頭痛薬」に含まれるイブプロフェンや「ロキソニンS」に含まれるロキソプロフェンがあります。非ピリン系鎮痛剤には、痛みの原因物質のプロスタグランジンが作られることを防ぐ効果があります。痛みを感じたらすぐに薬を服用することが適しています。しかし、プロスタグランジンは胃の粘膜を保護する作用もありますので、胃が弱い方は注意しましょう。胃が荒れることを防ぐために、胃を保護する成分を配合しているものもありますが過敏な方には効果が薄いことの方が多いので慎重に服用することが大事です。

・ピリン系鎮痛剤

ピリン系鎮痛剤は非ピリン系鎮痛剤よりも、鎮痛効果が高いです。市販薬に用いられているのは、ピリン系鎮痛薬の中で安全性が確認されているイソプロピルアンチピリンのみです。メリットは高い鎮痛作用を期待できることです。デメリットは、非ピリン系鎮痛剤と比較して、薬によるアレルギーを起こす可能性があることです。そのため、アレルギー体質の方は注意しましょう。

・漢方薬

漢方薬には鎮痛剤のイメージが少ないかもしれませんが、頭痛に対して効果が期待できる漢方もあります。風邪の初期に飲むイメージがある葛根湯は、筋肉の緊張を和らげる効果があります。そのため、緊張型頭痛や肩こりに用いられます。ズキズキと痛むような片頭痛には、血液循環の改善を期待できる呉茱萸湯(ゴシュユトウ)が適しているといわれています。それ以外にも高血圧傾向で、めまいを伴う頭痛には釣藤散(チョウトウサン)が適しています。漢方薬のメリットは、他の鎮痛剤と組み合わせても効果は重なり合わず、併用することができます。胃への負担が少ないため、これまでの鎮痛剤が効かない場合には、一度試してみましょう。

しかしながら、鎮痛剤の種類を知っていていざ服用しても効果が感じられない人が多いのも事実です。

では何が原因なのか?考えられる原因を以下にまとめましたので、参考にしてください。

 

〜頭痛薬が効かないのは何故?〜

・薬の服用のタイミング

一番多い原因であり、忙しい日本人にとっては当てはまりやすい事だと思いますが、薬の服用のタイミングが良くない場合です。痛みを我慢することによって、体の中で痛みの原因物質が増加してしまい、鎮痛薬が効かない場合があります。鎮痛薬は、痛みが出現し始めた際に使用しましょう。

・使用の頻度が多い

慢性的に頭痛で悩まれている方に多い原因なのですが、鎮痛薬を使用することが1ヶ月に10回以上を超えた場合には、薬物乱用頭痛になるリスクが上昇します。過度に鎮痛薬を使用すると、神経が過敏になりかえって頭痛が悪化する場合があります。薬物乱用頭痛は、薬をやめると2週間程度で治っていきます。

・薬が合わない

各々の体質の問題にはなりますが、頭痛薬には様々な種類があり、効果の強さや効き方、作用時間等も様々です。数ある頭痛薬の中から自分にあった薬を探していくことも大切です。いつもの頭痛薬とは異なる頭痛薬を試しても症状が改善されない場合には、重大な病気が潜んでいるかもしれません。一旦、服用をやめて速やかに脳神経外科を受診しましょう。診察時には、これまで服用していた薬についても医師に伝えましょう。

 

〜このような時は速やかに脳神経外科へ〜

頭痛には時に脳からの病気による場合もあります。早急な対処が必要な場合があるので下記の項目に該当する時は、速やかに脳神経外科を受診しましょう。

  • 今までに感じたことがないような強い痛みがある
  • 長期間頭痛が続いている
  • 手足の麻痺やけいれんが出ている
  • 3〜5日市販薬を使用しても良くならない
  • 50歳以降で初めての頭痛である(めったに頭痛にならない人)

上記以外にも、普段とは異なる症状や気になることがありましたら、まずは脳神経外科を受診する事をおすすめします。

 

〜薬だけでは頭痛の根本は良くならない!?〜

最後に「鎮痛薬」のそもそもの本質を皆さんにご理解いただきたいです。

「鎮痛薬」はあくまで「痛みを鎮める薬」なので治る薬ではありません

つまりは、どこまでいっても「痛みのその場しのぎ」でしかないのです。

今回は頭痛というワードに絞った話ではありますが、身体のどこでも「痛み」には必ず原因があります。しかも痛みの出ている部位じゃないところに原因が潜んでいる事の方が多いくらいです。
頭痛に関しても、痛みが出ている範囲によって原因が違います。
あなたは頭痛をどうしたいですか?
とりあえず痛みさえ取れればいいですか?
痛みの原因を知り、今後痛みが出ないようにしたいですか?
それによって対処も変わります。
薬を使うことは決して意味のないことではありません。
痛みは脳に大きなストレスがかかるので、そこから逃れる手段として鎮痛薬を使うことは僕自身も患者様に勧めます。
普段自分が行なっている対処法が「何のため」なのかを分かってさえいれば何をしてもいいです。
治療家がこんなこと言うのは本末転倒ではありますが、「痛み」というものは非常に曖昧で、感じかた・表現が各々違うので、万人に共通している基準が無いものだと思います。
結局はすべての感覚は脳で処理されるので、脳での感じ方で大きくもなり、小さくもなります。
言ってしまえば、脳で痛みを感じないようにコントロールすることも可能ですし、そもそもみなさんの無意識下で普段からしています。知らないだけです。
ですが、自分の痛みに向き合わずに我慢したり、気にならないように避けつづけていると、必ずどこかで隠しきれない我慢できない痛みや他の症状として出てきます。
そうなると、改善させるのになかなかの時間や労力がかかります。
そんなこと嫌ですし、普段の生活に支障が出ない方が良いに決まってます。
だからこそ、最初の予防や根本的な改善が必要なのでは無いでしょうか?
このブログを見て、普段の自分の痛みに対しての向き合いかた、鎮痛薬の目的を再確認して普段の生活での身体にとっての選択肢から選ぶ基準になってくれると幸いです。
一人でも多く自分自身の健康に向き合える人を増やすために。
今後も多くの情報を配信して行きます!
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