・座ると腰が痛い
・足の痺れがずっとある
・足が重だるくて歩きにくい
このような症状があり病院を受診したところ、椎間板ヘルニアと診断された方もいるのではないでしょうか?
ヘルニアと診断はされたものの、手術などを行うわけでも無く経過観察になってしまった方もいるでしょう。このような場合は、どんなことに注意して生活をしたら良いか、わからない方も多いと思います。
しかし、病院で診断されたとしても原因が必ずしもヘルニアだけではない場合も多くありますので、注意が必要です。
今回の記事では、椎間板ヘルニアでやってはいけないこと、ヘルニア以外の腰痛の原因ついて解説していきます。
まずはヘルニアと診断された方で日常生活でやってはいけないことが3つありますので解説します!
【長期間の安静】
腰のヘルニアの方にありがちなこととして、腰痛や脚の痺れが出てしまうので安静にしてしまう傾向があります。腰痛の治療として、安静は推奨されていません。安静にすることにより、全身的に筋力が落ちてしまい、更に腰に負担がかかりやすい体になってしまいます。
痛みの範囲内で、通常の生活をできる限り行なっていくことが必要です。痛みが出始めてすぐは安静にしていてもいいですが、せいぜい3日程度です。安静期間が1週間となると、長すぎます。痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動き始めるようにしましょう。もし、数日経過しても痛みや痺れが強くて動けない場合は、腰椎椎間板ヘルニア以外の可能性も考えられます。その場合は、医師に相談してみてください。
【前傾姿勢で物を持つ】
椎間板にかかる圧力は、背骨の曲がり具合(姿勢)で決まってきます。もっとも悪い状態は、腰が曲がった状態で物を持ち上げる時です。腰は、少し反った状態が正常とされています。研究では、少し腰が曲がった状態では、椎間板にかかる圧力が増加してしまうとされています。椎間板ヘルニアの重症例の方を調査した研究では、腰の反り返りが減少しており、骨盤が後ろに倒れている傾向が強かったとされています。
物を持ち上げる時のポイントとして、足をしっかりと曲げて、腰を少しそらせるようにして持ち上げると、椎間板に対するストレスが少ないことが研究で明らかにされています。
【喫煙をする】
意外かもしれませんが喫煙も、椎間板に対して悪い影響を与えてしまいます。ラットを使った実験ではありますが、喫煙が炎症物質を増加させ、椎間板が悪い状態になっていったことが明らかにされています。ヘルニアの再発率も、喫煙者で多いことがわかっています。なかなか禁煙は難しいかもしれませんが、ヘルニアの悪化を防ぐために、禁煙を心がけてみましょう。
以上がヘルニアでやってはいけないことの3つの注意点でした。
次に『座ると腰が痛い』の症状で考えられるヘルニア以外の原因を解説していきます!
原因① 骨盤のゆがみ
まず骨盤のゆがみとは何なのか?と思う方も多いと思います。
骨盤には関節があって、動きは少ないですが運動や歩行の際にバランスを保つ上で重要な働きをしています。ゆがみとは「その関節の状態が正常の位置関係からズレている」ことを指します。原因は疲労した腰や臀部(お尻)の筋肉の過度な緊張による引っ張りの力です。
骨盤のゆがみを招く原因には、
- ハイヒールを履く
- あぐらをかく
- 足を組んで座る
といった習慣が挙げられます。
どれも過度に筋肉に負担がかかる姿勢なので、心当たりがある方はぜひ姿勢を見直してみて下さい!
骨盤のゆがみを改善するセルフケア
立つ際は、お腹を少し引っ込めるようにして背筋を伸ばして立ちましょう。
座るときは、椅子の奥にまでお尻を納めて姿勢良く座ります。
さらに、肩や肘を左右水平に保つように意識することも大切です。
また、骨盤の周りの筋肉が低下すると、骨盤の歪みにつながります。
1日30分程度ウォーキングするなど、適度な運動で筋力低下を防ぎましょう。
骨盤のゆがみを悪化させる「NGな行動」
- 常に体の片側で重心をとる
- 常に同じ方の足を組む
といった行動は、ゆがみの悪化を招きやすいです。
特に重い荷物を持つときは、体全体を使いましょう。
また、足を組みたくなったときは、左右の足を交互に組むようにしてください。
原因② 加齢による筋力の低下
筋力の低下を招く原因には、
- 運動不足
- 長時間、または頻繁な座り仕事
などが挙げられます。
この悪い習慣は最初はそんなに大したことないと思ってしまう方が多いのですが、長い年月で気がつくとすでに時遅しの状態になって後悔する方がほとんどです。
筋力の低下を改善するセルフケア
立つ、座るといった動作の多い家事でも、毎日続けると運動になります。
また、1日のうちで時間を決めて歩く、ジョギングするなどの習慣をつけると良いでしょう。
筋力低下を招く「NGな行動」
体を使わなければ、あっという間に筋肉は落ちていきます。
部屋の掃除をする、出かける用事を作るなどして、少しでも動くようにしましょう。
以上がヘルニア以外の「座ったら腰が痛い」の原因になるものです。
整形外科では基本的にレントゲン・CT・MRIといった画像で診断をするところが多いので、筋肉や姿勢のゆがみなどの原因を解説してくれる機会が少ないのが現状です。
その点、整体院や接骨院、鍼灸院では筋肉や姿勢、内臓の状態を見て筋肉にアプローチできる特徴があります。
このブログを見て、不調を改善するのは整形外科だけでない分野もあることを知って、幅が広い中で最適な場所を選択できるようになれれば幸いです。
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